相談2つの方向性(傾聴継続/解決志向)
弊社では相談の進め方を大きく2つの方向性に分けてご用意しています。
いずれの方法でもご相談後には気持ちが少しでも楽に軽くなって、
元気に笑顔でお帰りいただけることを一番に心がけています。
1.傾聴継続型
お悩みの状況について、じっくりと腰を据えてお話をお聞きしていきます。
問題の原因分析等も含め、お気持ちやお考えの整理を中心に進めていきます。
解決志向型に比べて、カウンセラーからのご提案等は少なくなり、
ご相談者が話されたいことをご自身のペースでお聴きしていきます。
傾聴型の基本となる考え方
①問題解決のための答えは相談者本人が持っている
②自分自身で気づいたものでないと行動変化につながりにくい
③原因をしっかりと把握し、理解することが望む変化につながる
誰かと分かち合うことで、「悲しみは半分に、喜びは倍になる」といった言葉があります。
専門家、第三者としてお話をお聴きすることで、そんな効果はもちろんのこと、
ご相談者それぞれが望まれる状態への変化・改善を寄り添いながらサポートしていきます。
傾聴継続型のメリット、デメリット
メリット
①気持ちや考えが整理しやすい
②ご自身ならではの気づきが生じやすい
③話をすることで気持ちが楽になりやすい
デメリット
①相談の期間が長くなりやすい
②問題を意図しない方向へ深刻化させてしまうこともある
③根本的なところが変化していかないと、状況改善が起こりづらく、相談への依存の問題も生じやすい
こんな方に
・原因がわからないとスッキリしない
・十分に納得してから動きたい
・早急な変化や解決よりも、とにかく話を聞いてもらいたい
2.解決志向型カウンセリング
解決志向型アプローチでは問題の「原因」ではなく、主に「解決」に焦点を当ててお話を進めていきます。
現在から未来に目を向けて、「どうしたらうまくいくのか」を一緒に考えていきます。
うまくいかない原因を探るのはそこそこにして、強みやいま持っているリソース(資源・資質)を
活かして望む変化につなげていくことを意識します。
解決志向の基本的な3つの考え方
①もし、今うまくいっていないのであれば何でもいいから違うことをせよ。
②過去にやってみて上手くいったことがあるなら、またそれと同じことをせよ。
③今、うまくいっているのなら変えずにそのまま続けよ。
現状のポジティブな側面に目を向けて、やる気や行動力を高めつつ、望む変化のための小さな一歩を踏み出し、継続していきます。
弊社では認知行動療法的なアプローチも主にこちらの枠組みの中で進めていきます。
認知行動療法は考え方や捉え方、行動を工夫し、望む方向に役立つよう変化させていくものです。
解決志向型のメリット、デメリット(原因思考型と比べて)
メリット
①前向きになって行動しやすくなる
②相談が短期間で済む
③問題対処能力や応用力が上がりやすい
デメリット
①長期的なモチベーションを保ちにくい。
②始めのうちは意識しないと新しい取り組みを忘れ、気づいたら元の流れに戻ってしまいがち。
③実践継続のためのエネルギーや根気が必要。
こんなタイプの方におすすめ
・早めに状況変化につなげたい
・相談の中で自分なりのヒントをつかんだら、後は自ら取り組み、実践していきたい
・あまり深刻に話を進めていきたくはない
また、次のような状況にある方にもお試しいただけたらと考えています。
①話を聴くことがほとんどの割合を占めるカウンセリングを受けている。
その時はスッキリするものの、状況改善には至らず、長く継続している。
②通院し、薬は飲んでいるものの思うような変化や改善が生じていない。
薬を飲むこと以外に状況改善のため試していることは特にない。
③メンタル不調から回復し、復帰してもまたしばらくするとストレスが高まり調子を落としてしまいがち。そんなサイクルを繰り返している。
変化した考え方や行動の定着には一定の時間はかかるため、実践継続のためのサポートは効果的と考えます。
2週に1回~月に1回程度のコーチング的なアプローチもおすすめしています。
解決志向型であってもまず基本となるのは、じっくりとお話をお聴きする「傾聴」です。
お話はご相談者のご要望やペースに合わせて丁寧に進めていきます。
カウンセラーによって得意とする手法は異なります。
お話をお聴きすることを中心に、状況に応じた心理療法等を随時取り入れていきます。